チームビルディング【Happyにつながるイチオシのおすすめ本】5冊の名著紹介
2018/03/24
強いチームを作りたいっっ!!
そのための「原則や方法、事例など」を知りたいとお考えのみなさま、こんにちは。
今回は、僕が読んだことがあるチームビルディングに関わるノウハウを得られる本の中から、「これはっっ!」と思える、5冊の名著をご紹介させていただきます。
また、番外編として、チームビルディングに向けて、とても大切な要素だと思う2つを軽くご紹介させていただきます。
スポーツにおいても、ビジネスにおいても、はたまた、家族においても役に立つエッセンスが散りばめられた、僕にとっては宝物のように大事な珠玉の本ばかりです。
5冊をピックアップするのは、とっても悩んだのですが、下記の様な基準でピックアップしました。
- チームビルディングを広義の意味で捉えると「リーダシップ」とか「コーチング」なども含まれると思いますが、今回はそれは除外しました
- 僕が友達に貸したことがあり、とても喜ばれた本
- 1度だけでなく、ことあるごとに何度も読み返す本
ちなみに、ご紹介させていただく順番と本の評価は連動させていません。
って言うか、今回ご紹介させていただく本は、どれもこれも素敵過ぎて順番をつけることができません。
ではでは〜、、早速いってみましょう!!
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あなたのチームは、機能してますか?
パトリック・レンシオーニさんが書かれた、「あなたのチームは、機能していますか?」。
200ページ位のビジネス小説風に書かれた、とても読みやすい本です。
組織に問題のある架空の会社を立て直すために、新規に就任したCEOは、女性でチームづくりの天才。
その女性のCEOが組織を立て直してくプロセスを、ビジネス小説の形式で紹介していく感じの本で、巻末には著者が提唱する「チームビルディングのためのモデル」に関する説明が書かれています。
下記のチームを機能不全におとしめてしまう、5つの事象と、それに対応するためのヒントを学ぶことが出来る本です。
- 信頼性の欠如
- 衝突への恐怖
- 責任感の不足
- 説明責任の回避
- 結果への無関心
この本は僕の周りでも大人気で、今も友達に貸し出しており、手元にありません。貸出用と自分用に2冊買うのもありかなー、なんて最近考えています。
この本に興味を持たれた方は、僕の過去記事でもう少し詳細なレビューを書いていますので、よろしければ下記も参考にしてみてください。
チームワークとは【競争における究極の武器】チームワークの5つの錬金法を学んだ件
小さなチーム、大きな仕事
37シグナルズという、ソフトウェア会社のCEOジェイソン・フリードと、共同経営者のデイヴィット・ハイネマイヤー・ハンソンさんが書かれた「小さなチーム、大きな仕事」。
250ページ位で、37シグナルズのプロダクトを(この本の執筆時点で)世界中で300万人以上の人たちが使ってくれるまでに成長させた経験から得た、とてもシンプルな法則が紹介された本です。
1つの法則について、その法則を表現する1枚のイラストと、法則説明が数ページ(1〜2,3ページぐらい)。という構成で続いていくので、纏まった時間を作りづらい時にでも読みやすいかなと思います。
37シグナルズは、ソフトウェアの会社ですが、こちらに書かれている法則の大部分は、他の業態でも参考になるのでは、と思います。
この本からは、実在する会社が「何を大切にしてきたのか?」という法則を、難しい学術的な用語や説明など無しで、シンプルに知ることが出来ます。
「上手く理由を説明することはとても難しいけど、僕はこの考え方が正しいと思うんだよなー」的な、My法則ってありませんか?
僕はいくつかMy法則があって、そのMy法則とこの本で紹介されている法則が重なる部分が幾つかあって、なんというか、とても勇気を貰えました。
行動するための勇気をもらえる、とってもオススメの本です。
僕がこの本のセンテンスで、心に響いた法則はいくつかあるのですが、代表的なものを一つ。
状況が変われば、あなたの決定は変えれば良い。
決定とは一時的にそうしようということに過ぎない。〜中略〜そうしなければ、時間やエネルギーを起こり得ない問題に注ぐことになってしまう。
この本で紹介されている、僕が心に響いたセンテンスをいくつか紹介しています。この本についてもう少し詳細な内容を知りたい方は、下記を参考にしてください。
おすすめの本【小さなチーム大きな仕事】は、成功のためのシンプルな原則集だ!
ザ・ドリーム・マネジャー
2,500回以上、300万人以上(フォーチューン500の一流企業も含まれる)の講演をしている、マシュー・ケリーさんが書かれた「ザ・ドリーム・マネジャー」。
この本も短めです。200ページぐらいで、前半の物語部分が 160 ページ程で、後半の実践ガイドが 40 ページ程。
組織の、下記のような問題。
- 社員がどんどん、辞めていってしまう
- 特定のメンバーもしくは全体の雰囲気として、モチベーションが低い
- 業績が…
- 会社や管理職は、従業員のことをどう考えるべきなのか?何をすれば良いのか?…
みなさんだったら、どうやってこれらの問題に向き合いますか?
・・・
とても、難しいけど、なんとか解決したい問題ですよね。
この本の中で、著者は「組織を動かす人間が理想に近づこうと努力するとき、その組織もまた理想に近づく」という信念のもと、働くみんなが「やりがい」や「会社へ愛着」を感じることができる素敵なすてきな会社を作るための、とても心があたたまるアイデアを提供してくれます。
僕は、涙無くしてこの本を読むことが出来ませんでした。
心の底から、こういう会社がよいと思えました。
問答無用でオススメの本です!
こちらの本について、もう少し詳しく知りたいという方は、下記を参考にしてください。
愛しくてたまらないチームを作ろう!シンプルでハートフルなチームビルディング
最強組織の法則/学習する組織
続いては、ちょっとボリューミーだけど、名著中の名著のこの本です。
ちなみに、僕は「最強組織の法則」を持っているのですが、これが改変されて「学習する組織」という本になりました。
マサチューセッツ州工科大経営学教授である、ピーター・M・ゼンゲさんが書かれた本で、400 ページぐらいあります(学習する組織の方は少しボリュームが多くて600ページぐらいらしいですね)。
この本に関する賞賛の声は多数あるのですが…
大前研一さんの、
21世紀の企業が生き残る唯一の道は安易な答えを見つけることではなく、自ら学習機能を持った「ラーニング・オーガニゼーション」となることしかない
一橋大学の教授である、楠木建さんの、
〜中略〜 そのつかみどころのなさゆえに直視せずに避けて通ってきた経営の本質部分に正面から手を突っ込み、えぐり出し、手に取るように見せてくれる。本書の洞察は決して古くなることがない。文字通り不朽の名著である。
などなど、著名の方から大絶賛されている本です。
この書籍では、著者の提唱する「学習する組織」になるための、下記5つの原則について、詳細に説明してくれています。
- システム思考 (全体のパターンを明らかにし、それを有効に変えていくための知識とツール)
- 自己マスタリー (学習する組織の精神的土台、個人の視野を明瞭化し本当に肝心なことを見極める)
- メンタルモデルの克服 (心に固定化されたイメージや概念に目を向け、ダークサイドに行かないようにする感じ)
- 共有ビジョンの構築 (個人のビジョンを押し付けるのではなく、共有できるビジョンを掘り起こす)
- チーム学習 (学習の基礎単位を個人ではなくチームと捉え、対話から始める共同思考)
著者の言う、企業の抱える7つの学習障害。これに思い当たる節のある方はぜひ。って感じです。
僕は、この学習する組織の中核の原則とされている、「システム思考」の章(90ページ程)だけでも、購入して読む価値があると思いますよ。
- 職務 = 自分
- 敵は向こうに
- 積極策の幻想
- 個々の出来事に囚われる
- 茹でられた蛙の虎話
- 体験から学ぶという錯覚
- 経営チームの神話
ピープルウェア
こちらも、超名著ですね。
トム・デマルコとティモシー・リスターさんによる本でボリューム的には300ページほど。
この書籍を象徴する言葉…
実際のところ、ソフトウェア開発上の問題の多くは、技術的というより社会学的なものである。
のとおり、人に関する問題 をテーマとした良書です。
人材を活用するためのヒントや、オフィス環境と生産性の関係性についての話があったり、生産性の高いチームを育てるための話があったりします。
ソフトウェア開発に関わるマネージャ、経営者の方は勿論のこと。
ソフトウェア開発を外注している企業の方にも読んで欲しい、すばらしい本です。
番外編:タックマンモデルとOKR
さてさて、如何でしたでしょうか?
5冊とも、本当に素敵な本なので 「チームを強くしたい」 とか 「組織の問題を改善したい」 とお考えの方は、ぜひぜひ、読んでみると良いと思います。
ボリューム的にいきなり「学習する組織」に入るのは、ちと、あれなので…
個人的には「あなたのチームは、機能していますか?」とか「ザ・ドリーム・マネージャー」とかがサクッと読めるし、さらにこの辺りのことを勉強したいゼ!っという学習モチベーションの向上にも繋がると思いますので、そのあたりから読み始めてみることをオススメします。
あと、最後に、本の紹介では無いですが、チームビルディングには欠かせないと思える2つの要素についてご紹介します。
1つ目は、チームが成長する上で通過するフェーズとその特徴を示す 「タックマンモデル」 です。
このモデルからは、チームの成長に併せてチームに必要なものは何なのか?、チームが今どういう状態にあるのか?っということが学べると思います。
このモデルの詳細については、下記も参考にどうぞ
強いチームになろうよ!「タックマンモデル」をチームビルディングに
はい、つづいて 2 つ目ですが、OKR という Google でも導入されている、組織の目標を個人の目標に繋げるための、目標管理のフレームワークです。
上記のタックマンモデルでも言われていますが、チームが機能するためには、必須の「目標」。
これをちゃんと個人まで繋げていくというところが、この OKR のミソだと思います。
OKRは、未だ日本語の情報が少ない(ちょっとづつ増えてきているようですが)ので、英語のドキュメントを読みながら、気合入れて記事として整理したものがありますので、詳細はこちらをご参考に。
OKR(目標と主要な結果)で戦略と個人を整合し企業文化を高めよう!
さてさて、いかがでしたでしょうか?
チームについて真摯に向き合っているみなさまに、すこしでも役に立てば幸いです。
それではまた、次の記事で。