チームワークとは【競争における究極の武器】チームワークの5つの錬金法を学んだ件
2016/07/02
Eights in Georgia|Peter|https://goo.gl/d7McOs
現状のチームに何らかの “課題やモヤモヤ、憤り” を感じていて「カイゼンしたい!強いチームになりたい/作りたい!!」とお考えのみなさま、こんにちは。
かくいう僕も、四十数年生きてきて、チームで色々な体験をしてきました。
- 小学校の学芸発表会で、6人ぐらいのチームで一体感を持って発表内容を考え、練習し、感動される発表が出来た
- 中学校の部活(卓球部)で、自分達が 1 期生であり、なんの土壌も無い中で自分たちが主体となり、後輩達の指導にあたり、3 年間で県大会に出場出来るまでになった
- ソフトウェア開発プロジェクトにて、あり得ないような前提条件のなか、無事、成功を収めた
- 新規WEBサービス事業立上げにて、未経験のたった 2 名から始めたプロジェクトで年間 8 億程の売上を叩き出す事業に成長させることが出来た
また、上記のような成功体験とは、逆の「失敗体験」も数多く経験してきました。
仕事にしろ、スポーツにしろ、芸術的なことにしろ…
複数人でチームを組んで何かを成し遂げる時には「チームワーク」がとても大切 になってきますよね。
でも…
そもそも、チームワークとは何なのか?
チームメンバーの仲が良ければそれがチームワークなのか?
どうやったら、僕らは強いチームになれるのか?
どうやったら、僕は強いチームを作れるようになるのか?
強いチームの特徴とは何なのか?
など、色々とモヤモヤしている中で出会った本が、この「あなたのチームは、機能していますか?」という本でした。
この本は、今まで自分がモヤモヤしていた事を、ドキドキわくわくするような物語の中で、はっきりと言語化/モデル化して示してくれました。
チームやチームワーク/組織や組織運営について、課題を感じ、カイゼンしたい!と思っていらっしゃる方には、最高にオススメ出来る本だと思ったので、ご紹介します。
でわでわ、いってみましょう〜〜〜♪
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何故チームワークが必要か?
先ず最初に、何故、チームワークが必要になってくる のでしょう?
この本では、著者である「パトリック・レンシオーニ」さんや、その友人で、会社を興して年商 10 億ドルの企業に育てた方の下記のような格言が紹介されています。
個人の力では、到底なしえないことを実現するため
組織のすべての人間に同じ方向を向かわせることができれば、どの業界でも、どの市場でも、どんな競争相手に対しても、どんな時でも、圧倒的な優位に立てる
チームワークが必要になってくる理由は、競争において…
最も根底的で、
本質的で、
唯一無二な、究極の武器が「チームワーク」 だから。
という事でしょう。
チームワークとは?
チームを形成するとき、先ず一番最初に「人を集め」ます。
けども、人を集めた だけでは、チームとして機能しません。
このことは、B.W. Tuckman という心理学者が提唱したモデル、タックマンモデルでも言われています。
- 形成期:人が集まるが未だお互いのことをよく知らない、目標や課題を共有する時期
- 混乱期:メンバー間で価値観やお互いの考えがぶつかり合う嵐のような時期、課題を解決するアプローチを模索する時期
- 統一期:メンバーがお互いの価値観や考えを受け入れ、目的や役割分担などが一致する時期
- 機能期:チームに一体感が生まれ、チームの力が目標達成に向けフォーカスされる時期
集まった人が「形成期から混乱期、統一期を経て機能機に入れる」ようにし、1 + 1 を 2 ではなく「3 にも、4にも」させちゃう為に必要なものがチームワークだと思います。
チーム = 集まった人 + チームワーク
っということになるでしょう。
チームワークを高める錬金法
では、どうやったら、チームワークを高めることが出来る のでしょう?
この本では、チームワークが高い状態にあるチームの特徴が、下記のように紹介されています。
- お互いを信頼する
- 遠慮することなく衝突する
- 決定事項に責任感を持って取り組む
- 決定事項を守らなかった場合、互いの責任を追求する
- チーム全体の結果を達成することを重視する
うん、至極、単純なことですよね。
各自の仕事にかまけてチーム全体としての結果に対して無責任になってしまう
でも、至極単純であっても、これら全てを実行できているチームは、なかなか存在しないのではないでしょうか?
チーム全体の結果よりも、自分のこと、つまり、自身のキャリアップ、スキルアップ、評判などを優先させてしまう。
説明責任を回避してしまう
決定事項を守らなかったメンバーに対して…
「いつも自分の仕事を助けてもらっている」とか
「あの人は別のチームの仕事も持っているからしょうが無いだろう」とか
はたまた「年上だから」「今は家庭が大変なときだから」
などなどの事を理由に「決定事項を守らなかった/守れなかった事への責任追及」の手を緩めてしまう。
衝突をさけて不満があっても意見を言わない
「反対意見を言うと、あの人は拗ねちゃうから…」
「物事のマイナスな面を言うと、何か不満があるのか?反対なのか?と建設的な対話が出来なくなってしまうから…」
「間違いを指摘すると、黙りこんで対話にならないから…」
「あの人と衝突すると、今後の人間関係がギクシャクしそうで…」
など、、、不満や反対の意見を持っていても、ちゃんとその人と向き合って、遠慮なく衝突することを避けてしまう。
チームワークを高めるための5つの錬金法
やー、、、、悲しいかな結構思い当たるふし、ありますよね?
この本では、このような状態にある チームワークをカイゼンし、チームワークを高め「競争における究極の武器であるチームワーク」 を手に入れる為に、組織がチームワークを高めるのに失敗する、5つの機能不全をモデル化し、それへの対処方法を示してくれています。
- 信頼の欠如(完全無欠)
- 衝突への恐怖(表面的な調和)
- 責任感の不足(あいまいな態度)
- 説明責任の回避(基準の低さ)
- 結果への無関心(地位と自尊心)
詳細は、ネタバレになっちゃうので伏せますが…
本の全体感と、個人的な感想を。
あなたのチームは機能してますか?の全体感
本書の大部分(200ページ程)は、ストーリー仕立てで書かれています。
ディシジョンテックという会社の状況が悪化する中、新たにCEOに就任したキャスリンのもと、徐々にチームとして機能していく過程が描かれています。
そして、最後の巻末部分の40ページ程で、ストーリーの中にも出てくる「5つの機能不全のモデル」と「チームの機能不全レベルをチェックする為のリスト」、「機能不全への対処方法」が解説されています。
最後の解説もわかりやすくて勿論オススメなのですが、ストーリーも自分の周りの状況と、重ねることが出来るような、現実味のある内容になっており、吸い込まれるように数時間で読みきっちゃいました。
サクサクっと気持ちよく読めちゃいますし、チーム作り/チームビルディング 関連で最初に読む 1 冊としては、かなりオススメの本です♪
あなたのチームは機能してますか?の感想
この本を読んで、個人的な経験と重ねてみて、僕が 1 番気をつけようと感じた感想は、下記のとおりです。
建設的な衝突をする為に、先ずは「信頼関係」に最大限の注意を払うこと
この本でも、一番重要なのが「信頼」だと言っています。
そして、信頼関係を築く為には…
「人間は、完全無欠ではないことを知ること」
「自分の弱みを、相手に見せること」
この 2 つが重要だと言っています。
僕は、普段から周囲に対して、結構あっけらんと「自分の弱み」をさらけ出す方だとおもいます。
自分に弱みがあるから、人間は完全無欠では無い ことも分かります。
・・・が、どうなんでしょう?
それでも、やっぱり苦手なタイプの人も居て、その人に対しても同じように「自分の弱み」をさらけ出せてるか?
そういう人とも、信頼関係を築けているか?
っというと、すこし、自信がありません(笑)。
ここは、僕自身がカイゼンせにゃいかんところですね。
苦手かなぁーっという人にも、意識して「自分の弱み」をさらけ出すこと。
そして、この本にも紹介されているワークショップの例のように、個人的なことも含めた「自分の歴史」を話してみることが自分には合ってるような気がするので、やっていこうっ!と思います。
この本の中で「お互いを信頼してないと、腹を割って建設的な意見のぶつけ合いをしない。そして表向きの調和を守ろうとするだけ」っと、キャスリンも言っています。
これは、本当に身にしみます。
非常に難しい事ではありますが、誰とでも、建設的な “衝突” をし、強いチームワークを形成する為にも、信頼関係を今以上に意識したいなぁと強く思います。