コーチングでの質問の仕方を学ぶ【謙虚なコンサルティング】書籍レビュー
こんにちはー。@stayfoolish.comです。
エドガー・H・シャインの「謙虚なコンサルティング」という本が凄く良かった!
知人から薦められて読み始めた。
まだちょこっとしか読んでないけど、これは…
また超素敵な本と出会えたという直感を感じてる。
コンサルっていうより、コーチング的な手法についての本っぽい。https://t.co/McXkNWckUo#謙虚なコンサルティング
— stayfoolish.cm (@stayfoolish_com) 2019年2月25日
本のタイトルには「コンサルティング」と付いているが、コンサルティングというよりはコーチングする上での姿勢の在り方や、聴き方、質問の仕方について豊富な事例とともに消化されているので、コーチングを学びたい人にとても有用な本だと思います。
また、何が真の問題なのか分からないような複雑な状況において、コーチングのアプローチを用いて相手との対話の中で、適応的にかつ俊敏に実験的な改善のための行動を見つけて行く。
そしてそれを継続的に行っていくというプロセスが、アジャイル的な考え方とも共通点が多く、とても強い共感を持ちました。
超オススメの良書「謙虚なコンサルティング」のご紹介、それでは早速いってみましょうー。
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こんな人にオススメ
まずは、この本の帯に書いてある紹介文を抜粋してご紹介したいと思います。
『人を助けるとはどういうことか』
顧客、部下、同僚、友人、家族・・・誰かに相談されたとき、どうすれば相手の役に立つことができるだろう?人生やビジネスにおけるこの重大な問いに答えるのが、本書である
読んでみて感じたことは、この本に記載してある内容は、子育てからビジネスに至るまで本当に幅広く活用可能だということです。
僕が想像できる範囲で、この本を特にオススメしたい方は下記のような感じです。
- アジャイルコーチ
- スクラムマスター
- サーバントリーダーシップに興味のあるリーダーやマネージャー
- 子供に考える力をつけてもらいたいと思ってる親
上記に該当するそこのあなた!
悪いことは言いませんから、ぜーーーひっ!読んでみてください。参考になる考え方が盛りだくさんで心、動かされること間違い無しだと思います。
目次のご紹介
本書は7章から構成されていて、章構成は下記のとおりです。
- 1.コンサルタントなのにどうしたらいいのかわからない!
- 2.謙虚なコンサルティングはどのように新しいのか
- 3.互いを信頼し、率直に話のできる、レベル2の関係の必要性
- 4.謙虚なコンサルティングは最初の会話から始まる
- 5.パーソナライゼーション レベル2の関係を深める
- 6.謙虚なコンサルティングはプロセスに集中する
- 7.新しいタイプのアダプティブ・ムーヴ
7章までのページ数としては305ページで、著者が実施した謙虚なコンサルティングの事例も、CASE1から25までとこれでもかっ!というぐらい豊富に掲載されています。
特に最初の方の事例では、コンサルタント(著者)とクライアントの対話を事細かく紹介してくれているので、著者が何を考えて、どのような問いをたているか?について学ぶことができます。
本書のいたる所で述べられている「謙虚なコンサルタント」に必要な姿勢として…
- 相手を支援したいという積極的な気持ちをもつこと
- 相手に対して思いやりをもつこと
- 相手、状況や対象の問題について好奇心を持つこと
だと触れられていますが、本書を読み勧めていくにつれて、上記の具体的な例についても知ることができます。
この本を読むことで学べる特にオススメのテーマ
この本を読んで、特に強く心に残ったテーマ、取り入れたいと思ったことは、下記のとおりです。
分析か俊敏に適応的な改善のための行動をするか?
僕自身、普段から下記のようなことを思っていて…
好ましく無い状況があった時
分析して問題を見つけ、それを解決する策を考え、解決するための行動を考え、行動する?
それも状況によっては有りだと思うんだ
でもね、行動を起こすまでの時間やコストが掛かったり、そもそも対策すべき本当の問題だと思ったものが間違えていたりすることもあるよねー
— stayfoolish.cm (@stayfoolish_com) 2019年3月19日
まさに「謙虚なコンサルティング」でも、「本当の問題」などなく、一連の不安がいたるところにあるだけだという事実を受け入れる必要がある」と言ってます。
そして、問題の解決策をじっくり考えるだけではなく、解決できるかどうか分からないけど、新たな情報を把握するためだったり、少しでも状況を改善するために、実験的に小さな、でも俊敏に行動を起こしていくことも大事だよね!というニュアンスのことも言っています。
これ、支援する立場としてはとても勇気を貰えるメッセージだと思います。
コンテンツではなくプロセスに介入する
"行動は観察するものであって、判断を下すものではない、行動について判断を下しその影響を考えるのはグループ"
これ、これ、これー!
そーなんだよなぁ。これがグループの学びを支援するための原則。#謙虚なコンサルティング
— stayfoolish.cm (@stayfoolish_com) 2019年2月28日
本書の中で著者の考える「プロセスに介入する、プロセスを支援する」具体的な方法について丁寧に説明してくれています。
そうすることで、クライアントが問題の本当の複雑さや厄介さを理解し、その場しのぎの反射的な行動をやめ、その上で本当の現実に対処することができるようになることが本当の支援だというニュアンスのメッセージがあるのですが、この考え方にも強く心を打たれました。
この他にもビシビシと刺激を受けるメッセージや、具体的なアプローチまでも紹介されている「謙虚なコンサルティング」。ほんっっとーーにオススメですよー。
それでは、今日は以上で。
まったねーーー!