子供の「考える力」に感激♪ 道路の危険についてTOCの対立解消図で考えてみた!
2018/03/10
TOCって?対立解消図って?
突然ですが、TOC(theory of constraints)ってご存知でしょうか??
僕なりの理解を一言で説明すると・・・
あらゆる問題の解決に応用可能な思考プロセスと、思考するための道具がセットになったもの というイメージです。
次に「対立解消図」 とは、TOC の中にある、思考するための道具の一つであり、名前のとおり、対立 を解消するための道具です。
たとえば、勉強嫌いの子供が宿題をほったらかして、ゲームで遊んでばかりいるとします。
子供としては「ゲームしたい!」と。
一方で、親としては「宿題して欲しい!」と。
このように、子供と親の間で意見が対立していたとします。
こんなケースが、対立解消図 の出番なのです。
意見の対立について、両者で腹落ちする「共通の目的」を見つけ、意見の対立を解消する。その結果、両者共に心底納得した上で、行動(ゲーム OR 宿題)する事が出来るようになる。
そんな素敵なツールだと僕は思っています。
この “心底納得” というところが肝ですよね。
腹落ちせず、「怒られたから、親がうるさいから、しょうが無いから宿題やるか」とか「子供に嫌われるの嫌だから、しょうが無いからゲームやらせとくか」とか、そんなん・・・ねぇ・・・??
でわでわ、この対立解消図というツールをどのように使って、愛娘ちゃん達が心底納得出来るようになったのでしょう。
スポンサーリンク
愛娘ちゃんとやってみた!
今回のお話の前提を整理させて頂くと、ざっくり、下記のような感じです。
- 愛娘ちゃん 2人(長女:4年生、次女:1年生)だけで歩いて10分程の児童館に遊びに行った
- 事前にママから、この道を通って行くんだよ危ないから。と説明してあった
- 帰ってきたら、地図とは違う信号が無い道を通ったようで、ママはとても悲しそうだった
- 悲しそうなママと、怒られてシュンとした愛娘ちゃん達を見て、僕は、嫁ちゃんから話を巻き取るよと宣言し、娘ちゃん達と会話を始めた
思考プロセスはその時に応じて柔軟で良いよね♪
先にお断りしておきますが、TOC の対立解消図を作る手順通りには進めません でした。
ノートや付箋を書きながら、子ども達がどんどん考えるので、それを邪魔したくなかったので、軸 だけずれないように意識して、自由に会話しながら進めました。
先ず最初にノートに、2つの対立した行動を縦に書き出しました。
「信号が無い道路を渡った」
「信号が有るところを渡って欲しい」
上記を四角で囲って雷線を書き、その横に「対立」と書きました。
次に、それぞれの行動をしてしまった原因を、それぞれの行動の横に書き出しました。
「早く(児童館)につきたかったから」・・・(これは、信号が無い道路を渡った ことの原因/理由です)
「安全に(児童館)について欲しかったから」・・・(これは、信号があるところを渡って欲しいと思った原因/理由です)
ここまで書いたら、娘たちが「早くつきたかった」事の理由を考え始めました。
せっかくなので、付箋紙を取り出して、娘たちにその理由を書き出してもらいました。
「少しでも多く遊びたいと思い、歩いている時間が勿体無い と思い、早くつきたかった」
「信号がないところの方が、道路を渡るところが短く見えたから、信号が無いところを渡った」
じゃ〜、なんでママは「信号が有るところを渡って欲しかったんだと思う?」と聞いてみたところ・・・
「信号は、赤とか青とかの色で、渡っちゃダメ。とか、渡ってイイよ。と教えてくれるから安全 」
「信号が無いところを渡って、もし、車にひかれちゃうと、死んじゃうから」
「死んじゃったら、もうそこで台無しだし、はじまったばかりの学校にも行けなくなっちゃう」
そぉか、そぉか、よく考えたね〜〜♪ 親ばかな僕は、よく考えたねぇ〜と大感動し、涙がうるうるきてました…笑
でもさ、もし、愛娘ちゃん達が死んじゃったらパパもママも想像も出来ないよ。。大変な事だよね?
じゃぁさ、信号が無いところを通る場合と、有るところを通る場合で、児童館に着くまでの時間ってどれくらい違うかなぁ?と聞いてみました。
「ん〜〜、30秒くらい」と長女ちゃん。
そうだよね〜、信号が無いところを渡ると、危険がいっぱいで、最悪、怪我しちゃったり死んじゃったら、30 秒間遊べないだけではすまないよね?
児童館に行って遊ぶどころか、オオゴトだよね?それよりも、30 秒長く掛かるけど、信号が有るところを渡ったほうが良さそうだよね?と言うと、「そ〜〜だね〜」と二人して 真剣な顔をして、心から納得し、それぞれ思いにふけっている様子 でした。
ここまで来ると、もう解決したようなものです。
最後に、娘ちゃんとママとの 共通の目的 を書き出しました。
「早く、安全に、児童館につく」
娘ちゃんも、そうだね、早く着くだけではダメだよね、安全も大切にしないと! と、この共通の目的に自信を持ってくれているようです。
もう、これで目的を達成出来たも同然ですが、念のために最後のひと押しです。
じゃぁさ、この共通の目的を達成する為に、娘ちゃん達はこれから、どうすれば良いと思うかなぁ?と聞いてみたところ・・・
「信号が無いと、安全に道路を渡れるかどうか分からないから、信号があるところを渡る」
と真剣な顔で、長女ちゃんが宣言し、次女ちゃんも、うんうん と頷いています。
・・・っという感じで「道路の危険性」について、子供達と一緒に考えてみました。
上記は、一部の会話を抜粋したものですが、その時に作成した対立解消図は、下記のとおりです。
僕の字も汚いですが、小学校になりたての次女ちゃんが書いた付箋もあり、解読不能な付箋紙もあるかと思いますが、雰囲気だけでも伝われば良いなぁと思います。
僕のおすすめのTOCの書籍
最後になりますが、僕がおすすめする、TOC の事をわかりやすく書いてある書籍は、下記の 2 冊です。
物語を読み進める過程で、TOC の考え方が理解出来るので、とーってもおすすめです♪特に、ザ・ゴール2 は 360 ページ位あるのに、一日でさらっと読めちゃいました。
最後までお読み頂きまして、とってもとっても♪ ありがとうございましたっ♪
もし、よろしければ、下記の記事もあわせてど〜ぞ♪子供達とのコミュニケーションを円滑にする為にも、結構、重宝する考え方だと思います。