TOCfE の【目標達成の為のツール】を勉強してきました
2016/05/24
達成したいと心から願う、アンビシャスな目標 をお持ちのみなさま、こんにちはっっ!!
そんな皆さま、TOCfE ってご存知でしょうか?
TOC とは、イスラエルの物理学者である、エリヤフ・ゴールドラット博士が作り上げた「制約理論(TOC:Theory of Constrains)」です。
「fE」は、For Education」の略なので、TOCfE とは、教育の為の制約理論 と言うことになります。
教育のための TOCは、世界20か国以上の教育の場で活用されている、とてもシンプルな考えるための道具です。
この道具は、ものごとのつながりを考える「ブランチ」、意見の対立について考える「クラウド」、目標を達成する方法を考える「アンビシャス・ターゲット・ツリー」の3つで構成されています。
これらの道具は、子供でも活用でき、また発達障がいなどの障がいを持つお子さんや大人の方々とのコミュニケーションにおいても活用されている事例もあり、様々なエリアで成果が生み出されています(「事例と活動記録」をご参照下さい)。
また、このシンプルな道具のパワーは、ビジネスの場でも認知され、子どもから大人まで広く活用されて来ています。
引用: 教育のためのTOC 日本支部
言葉の説明を読んでみると、なんだか、難しそうですよね??
物理学者が生み出したツールとか…
制約とか、理論とか…
でもでも、ツールはとてもシンプルで子供達も使うことが出来るのです!!
僕が子供達と TOCfE のツールを使ってみた記事を御参考までにどうぞ♩
子供でも使える程シンプルな上に、ビジネス上の課題解決にも使える「考えるためのフレームワーク」なのです!
上記の「教育のためのTOC 日本支部」さんの説明にもありますが、TOCfE には「3つのツール」があります。
今回の記事ではその中の 1 つである「アンビシャスターゲットツリー」という「アンビシャス過ぎるぜ?これ…」という偉大な目標を達成するためのツール について、ワークショップのレポートという形でご紹介させて頂きます。
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TOCfE のワークショップでやったこと
今回僕が参加してきたのは「TOCfE BootCamp」というワークショップです。
このワークショップの情報は後述させて頂くとして、早速、当日のワークショップでどういう事をやってきたのか?をご紹介させて頂きます。
1. TOC/TOCfE の概要説明
TOCfE とは、教育の場で子供でも使用出来るように、TOC を簡略化したものである。
基礎の基礎であるが、とても強力なフレームワークなのだ!
このワークショップに参加する前から、見よう見まねではありますが、家庭や職場で「ブランチ」と「クラウド」は使ってみているので、この言葉にはとても共感しました。
TOC 的には、問題を解決する為の手順として「何を変えるのか?」→「何に変えるのか?」→「どうやって変えるのか?」という流れで考えていきます。
TOCfE では・・・
何を変えるのか?を考える為のツールとして「ブランチ」
何に変えるのか?を考える為のツールとして「クラウド」
どうやって変えるのか?を考える為のツールとして「アンビシャスターゲットツリー」
を使います。
今回のワークショップはとても内容が濃く、丁寧に丁寧に教えて下さった講師の方々に、と〜〜〜っても感謝しています。
2. アンビシャスターゲットツリー作成方法のデモ
続いては、講師の方がパワーポイント(キーノート?)を利用して、アンビシャスターゲットツリーの作成手順をご説明して下さいました。その手順は、以下のとおりです。
1.アンビシャスな目標を立てる(例:海賊王に俺はなる!)
2.目標達成を阻む障害を考える(例:海王類に勝てる自信がない、航海技術がない など)
3.障害を使って中間目標を考える(例:海王類に勝てるだけの自信がある、航海士の仲間がいる など)
4.中間目標達成の為の行動を考える(例:筋力を鍛える、航海士の仲間を探す など)
5.中間目標達成の順序を考える(例:海王類に勝てるだけの自信がある → 航海士の仲間がいる など)
3. ガイド付きで、グループで、アンビシャスターゲットツリーを作ってみよう
カメとうさぎの童話や、時事ネタなどのテーマを講師の方が用意して下さり、その中からグループで 2 つのテーマを選択して、2 つのアンビシャスターゲットツリーを作成してみました。
グループ内で「ああでもない、こうかな?、この方がしっくりくるかもね」な〜んて相談しながら1つの作業をするのってとっても良いですよね?
一人で考えていると、つまらない思い込みに時間を費やしてしまったり、悶々と悩み込んでしまったり…もちろん、一人で考える時間も必要ですが、直ぐに相談できたり、会話の中から新たな気づきを得られたりするので、僕はグループワークが大好きです♪
4. 個人でアンビシャスターゲットツリーを作ってみよう
本当は 仕事上の “アンビシャスな目標” をテーマに、アンビシャスターゲットツリーを作りたかったのですが、ワークショップの時間や職場の課題を公開する事に抵抗があったので、僕の “アンビシャスな目標” は「1年間で10kg痩せる!」としました。
▼ワークショップで作ったアンビシャスターゲットツリー
★マークのコメントは講師の方や、グループメンバーの方より頂いたありがた〜〜いフィードバックです。
5. アンビシャスターゲットツリーを書くのはどんな時?
アンビシャスターゲットツリーを書く時のシーン について、講師の方から下記のようなご説明を頂きました。
- 大きな目標があるとき
- これ、難しいよねと思ったとき
- こうなったら良いなと思ったとき
- クラウドで出した解決策が「とんでもない」とき
6. 最後に
ワークショップの最後に、講師の方からのアドバイスとして…
描いたことは仮説に過ぎない。
実際に行動してみて新しい障害に気づくこともあるし、障害と思っていたことが障害でなかったという事もあり得る。
なので、実際に行動してみて、その中で気づいた事をもとにアンビシャスターゲットツリーをアップデートしていきながら行動する事が大切。
最初にアンビシャスターゲットツリーを書くときは、現時点で自分がわかっている事をもとに、自分が自信をもって行動できるツリーになっている事が大切。
との、ありがた〜〜いメッセージを頂きました。
TOCfE のワークショップで学んだ/気づいたこと
アンビシャスターゲットツリーを作成する時のポイントについて、講師の方にご説明頂いたり、ワークショップを通じて気づいたりしたものがあるので、ご紹介させて頂きます。
- 目標は、野心的で魅力的な、自分が 心底達成したいと思えるもの が良い 【これとても重要です、その方が燃えるので】 (僕のきづき)
- 目標は、達成出来たか簡単に判断できるものが良い【何時までにと定量化を意識するのが良いと思います】(講師の方より)
- 障害を考える時、一見つまらないと思えるような言い訳や、目標を達成できない理由を障害として上げていくと良い 【その方が障害を考えやすい】(講師の方より)
- 障害を考える時、面倒くさいから とか、こんなんで良いの?と思えるものも 正直に上げた方が良い【その方が本質的なものになるから】(僕のきづき)
- 障害は、事実であること。つまり想像/妄想でないことが大切(講師の方より)
- 障害は、主語を統一することが大事。(講師の方より)
- 中間目標は、行動でも良いが「障害を乗り越えた状態」を書くのがオススメ【その方が行動を考える時の選択肢が増えるから】(講師の方より)
- 行動を考える時、出来ること を書く(講師の方より)
- 行動が書けない時は、対象の障害を分割してみると良い(講師の方より)
- 並び変える時、実施する順番ではなく、前提条件の順番 で並び替えること(講師の方より)
- あまり細部(書き方)に こだわり過ぎない、自身の考えが進まなくなって困ったら見直す(僕のきづき)
もし、この記事を読んでみて「アンビシャスターゲットツリーの使い方をもっと知りたい!」と思われた方には、下記の書籍をオススメします。
全体で 140 ページ位の分量で、アリとキリギリスの童話を事例として、アンビシャスターゲットツリーだけではなく、TOCfE の3つのツール全ての使い方を丁寧に説明してくださっている本です。
今回参加させて頂いたワークショップの情報
ワークショップ名:TOCfE BootCamp
時間:9:30-18:00(終了後、懇親会)
ワークショップ名で、Google などで検索すると引っかかります。