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インターネット業界に居るのですが、情報収集ばかりで、”発信” 出来て無いなぁと思い、一念発起してみました。

【小資本起業の奥義!?】LeanStartupワークショップに参加してみた

      2016/05/24

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はじめに

もう、1 年以上前になりますが、2014年2月25日に、Lean Startup のワークショップ を受講してきました。
 

Janice Fraser さんという、UXデザイナー・起業家として活躍されてらっしゃる方がメイン講師をしてくださいました。
 

Janice Fraser さんは、世界中で「UXデザインやLean Startup」をテーマとした公演をおこなっておられ、僕が受講したワークショップも、と〜〜っても刺激的なワークショップでしたので、そこで学んだことや感じたことをちゃんと整理したいなぁと思いたち、記事にすることにしました。
 

すこ〜しだけ、横道にそれますが・・・
 

—- よこみち(ここから) —-
大勢の前で素敵なワークショップを実施でき、参加者に新たな「気づき」を与えることができ、参加者の目をキラキラさせることができる!
さらにさらに、それを言葉の壁を超えて実施出来ると言う事はとっても素敵なことですよね♪ とても憧れちゃいます、僕もそんな経験をしてみたい!
—- よこみち(ここまで) —-
 

ご参考までに、Janice Fraser さんまとめ記事へのリンクを掲載しておきます。
 

ホワイトハウスも注目のUXデザイナーJanice Fraserさんまとめ

さてさて、ではレポートの方にうつらせて頂きます♪

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ワークショップのタイトルや講師

【タイトル】
- Luxr メソッドを実践 Lean Startup マスターワークショップ
【サブタイトル】
- 前提条件を的確に捉え、有効な実験をデザイン する
【講師】
- Janice Fraser Luxr社 Founder 兼 CEO、林 千晶 ロフトワークス 代表取締役
    

ワークの前提条件

100名近くいる参加者を、1 チーム 3人とし、下記を共通の前提条件として「実験をデザインし、その実験の実証」を行いました。
  

■ BoxMeup(実際のStartup企業)を元にし、実験をデザインするワークショップ
■ 収納に困っている家族向けに、Box が送付されてきて、それに収納物を詰めて送り返すサービス
■ 必要な時は 24h 以内に届けてくれる
■ 料金設定は、¥2,800@1Box/1year
■ サービスエリアは東京
■ 箱の大きさは1m四方
■ 箱の中身を他人と交換することは出来ない
■ サービスモデルは B2C
■ 資金は6,000万円
■ 社員数は3名

    

有効な実験をデザインする為に必要な4つの心構え

僕は、Lean Startup とは、起業や新規事業の立上げの為の手法であり、思い込みで顧客にとって無価値な製品やサービスを開発してしまい、それに費やした「時間、資源」の ムダをなくすための考え方 だと理解しています。
 

つまり、LeanStartup では、ムダをなくす為には「思い込みで」顧客にとって無価値な製品やサービスを開発してしまうことをなくす事が大切 だと言っているのです。
 

そのためには、どうすればよいか?どうやったら思い込みを無くせるのか?
 

思い込みかどうかを実験すればいいじゃん。
というのが Lean Startup 的な考え方となります。
 

Janice さんと林さんが今まで経験してきた起業の経験を元にして、この「実験」をデザインする時のコツをとてもわかり易く教えて下さいました。ポイントとしては下記の4つでした。
  

■ Lean Startup のループは「Build > Measure > Learn」だが、実験をデザインする際には「Learn > Measure > Build」の方向 で考えると良い
 
■ アインシュタインは、60分 あったら 55 分はその問題を理解する為に使い、残りの 5 分で問題を解く
 
■ つまり、<何を学ばなければならないか? が最も重要である   ■ 人数は 3 人が適切

  

どうです、どうです??な〜〜るほどねっ♪♪って感じですよね!?
 

僕が特に目からうろこだったのが「Build」から始めるのではなく「何を学ぶべきか?」を考えるところから始めるというところです。
 

言われて見ればそのとおりなのですが、ムダ、つまりは思い込みを無くす為に、実験で何を学ぶべきか?、つまり、実験の目的を明確にするところから始めるというのは、ごくごく当たり前のことですね。
 

人数に関しては、立上げ時期なので最小限の人数で、かつ、意見が割れた時など、2 人だと色々と困ったことになるので 3 人が良いのでしょうね。
 

僕は、更に、立上げ時のチームメンバーの関係性(お互いの信頼度合いや、特性)を考慮できれば最高だと思います。
 

攻め系の人と守り系の人、それに攻守のバランスが良い人。そんな、チームとしてバランスのとれた 3 人で始められると凄く楽しそうですし、異なる観点で話し合いながら進められるとより成功の確立があげられそうですよね。
    

有効な実験をデザインする為に必要なフレームワーク

続いては、有効な実験をデザインする為のフレームワークについて説明頂きました。そのフレームワークとは下記の 3 つとのことです。
  

■ 新しい取り組みを行う上で、もっとも重大な前提条件
■ 上記前提条件の証明方法
■ 証明出来たとする指標

  

つづいて、上記 3つの要素についての説明です。
 

もっとも重大な前提条件

 

先ず最初に、新しい取り組みを行う上で、これがなければ始まらないというもっとも重大な前提条件 を 1 つ抽出する必要があります。
 

もっとも重大な前提条件を抽出するのか? Janice さんおすすめの方法は、下記のとおりとのことです。
  

■1. 抽出方法はブレスト、ただしブレストの前に一人で考える時間を取った方が良いアイデアがでやすい
 
■2. 10枚の付箋紙にアイデアを出し、優先度高の5枚と優先度低の5枚に分ける
 
■3. 優先度低の5枚は破り捨てる
 
■4. 各自5枚づつを壁に貼り、ブレストをしながらみんなで、優先度 No.1 を判断する
 

■ 前提条件抽出のヒントとしては「課題を抱えた顧客は存在するか?」「事業構造的に利益を出せるか?」
ex:自発的に mobile phone に体重や身長などを入力してくれるか?
ex:人々が自身の個人情報(体重や身長など)をシェアするか?

  

実際に 3 人でチームを組んでワークショップを実施してみて、みんなとブレストをする前に、同じ場所に居るんだけど、一人で考える時間を取ることのメリットをとても実感できました。
 

なんていうか・・・
 

上記の「■1. 〜 ■3.」までを、一人で行うことによって、皆で決める前に「自分の頭で考えた!自分として一つの決断をした!!」という事実が心地良いのです。
 

僕の性格的にも、みんなで集まって「ゼロ」から話し合う前に、先ずは自分で考えたい。自分の考えを整理したい。という欲求がとても強いので、このやり方はとても気に入りました。
 

僕達のチームが、優先度 No.1 に選んだ「もっとも重大な前提条件」は、「このサービスを使ってくれる顧客が居るのか?」 です。

   

前提条件の証明方法

 

もっとも重大な前提条件を抽出した次にやることは、その前提条件の証明方法です。
  

■ インタビュー、SNS によるアンケートなど
■ ベストなインタビュー者は、知り合いの知り合い

  

僕達のチームは、知り合いへのインタビューを実施することにしました。
 

ワークショップ会場で受付担当の方に、お時間を頂きインタビューさせて頂いたり。
知り合いに電話してインタビューをさせて頂いたり。
 

他のチームの方も、SNS にてアンケートを実施したり、町中を歩いている人にインタビューしたりと活動的に動いています。
 

どのチームも、自発的にある周期でワークショップ会場に戻ってきて、実際のインタビュー結果を元に「改善案」を検討しています。
 

「こういう質問をしてみたんだけどさ、誘導してるみたいで、良くないね、次はどうしよう?」
「特に属性を考えずにインタビューしてたんだけどさ、属性(家族持ち、一人暮らしの学生/社会人、男性/女性)による傾向も抑えておきたいよね?」
etc・・・
 

インタビューって、とっても難しい!
 

・・・ですよね、今までこのようなインタビューは、専門家にお任せしてしまっていました。
 

新サービスのプロトタイプを作り顧客からのフィードバックを得たい時。
既に運営中のサービスの改善のヒントを得たい時。
etc・・・
 

そのたびにインタビュアーの方の質問の仕方だったり自然な雰囲気作りなど、上手だなぁ〜っとなんとなく思っていたのですが、実際に自分でやってみて、その難しさを実感しました。  もっと真剣に観察してそのスキルを少しでも吸収しとけばよかった・・・
 

難しさと同時に、実際に自分自身がインタビューを行ってみて、「自分がインタビューすること」の楽しさや、直に温度感を感じることの大切さも痛感しました。
 

   

証明できたとする指標

 

最後に「前提条件を証明できた」とする指標です。Janice さん曰く・・・
  

■リトマス紙のようにわかりやすいものがBest

  

とのこと。でも・・・これ、、、難しいですよね。。。
 

例えば、僕達のもっとも重大な前提条件である「顧客は居るのか?」を証明できたとする「リトマス紙のように 誰が見ても判断できる ような分かりやすい指標」ってどのようなものでしょう?
 

シンプルに考えると、インタビューの結果「こんなサービスあったら絶対使う♪」と回答してくださった方の人数でしょうか?
 

だとすると・・・10人中、5人が「使う♪」と言ってくれたら、前提条件を証明できたのだ!と、誰が見ても判断出来るでしょうか?
 

「いやいや、半分じゃーねー。。。ちと寂しいよ、Go!の判断出せないよ」と上司に言われちゃいませんかね?
 

だったら・・・10人全員が「使う♪」と言ってくれたら・・・
 

僕がその報告を聞く上司だったとすると「10人中10人という数字は凄いけどさ、インタビューの方法は大丈夫?むりくり誘導したんじゃね?」っと思ってしまうと思います。  もしかして、僕、ひ、、、ひねくれてますかね…??
 

では、どうすれば良いのでしょうか?
 

数値(この場合だと「使う♪」と回答してくれた方の割合)。
はい、もちろん重要だと思います。判断するためには、欠かせない情報の一つである!ということは間違いないでしょう。
 

ただ、Janice さんの教えには反してしまうかもしれませんが・・・
 

僕が、それ以上に重要視したい判断基準は、現場で動いているチームメンバーの “直感” です。
 

何故か?
 

たとえ 10人中「使う♪」と言ってくれた人が 1人 だったとしても、インタビュー時に、チームが感じた「これは行けそうだ!」と感じたこと。
何故、行けそうだとチームが感じたのか?その理由によっては、たとえ 1/10 という結果でも、”おおばけ” するサービスになるかもしれません。
 

また、数値に現れてこないこととして、チームメンバー同士の相性や信頼関係。
などもあるかもしれません。
 

たとえ数値が悪くても、チームメンバー全員の「呼吸」がピッタリとあっている。スキルバランスもとれている。モチベーションもとても高い状態で維持されている。このチームなら、今の数値は悪いかもしれないけど、絶対にいい方向に改善していける!とメンバーがワクワクしている。
 

そんな素晴らしいチームの活動を途中で止めちゃうのは、なんか違う気がします。
 

なので、僕の好みの判断基準は「直感」です。
    

Q&A

ワークショップの最後に、参加者から講師への Q&A の時間を頂けました。
その中で印象的だったものを 3 つ、ご紹介させて頂きます。
  

Q:MVP としてリリースするのに適切なタイミングは?
A:自信満々のMVPが出来てからでは、Too late! 批判的な意見こそが重要 であると認識せよ
 

Q:インタビュー中により良い発見があったら? 元の前提を検証する?or新しい方を検証する?
A:コンテキスト次第だが「顧客を変える > 課題を変える > アイデアを変える」の順番が良いと思う
 

Q:前提条件の判断基準は? 定量的?定性的?直感的?
A:これもコンテキスト次第。林さんは直感的が好みらしい。
 

Q:LeanStartupを実践するには(世代的、企業文化的問題など)?
A:極力専門用語を使わない、ex Lean → 無駄を省くなど 企業のTOPを巻き込む みんなが見える場所に取り組みの情報を置く 効果は計り知れない
 

    

最後までお読みいただきまして、とってもとっても♪ ありがとうございました♪♪

最後になりますが、LeanStarup 系の書籍の中で、僕が大好きなものをご紹介させて頂きます。
 

LeanStarup 系の書籍といえば、エリック・リース氏 の「リーンスタートアップ」が有名かと思いますが、僕のおすすめは、LeanStartup の前身とも言える「顧客開発方法論」を作った「スティーブン・G・ブランク」氏の「アントレプレナーの教科書 新規事業を成功させる 4 つのステップ」です。
 

もし、よろしければ、下記の記事もあわせてど〜ぞ♪ LeanStartup とも相性が良いと言われている、アジャイル開発 に関する記事です。

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