Regional Scrum Gathering Tokyo 2019 参加レポート(2日目)
こんにちは、@stayfoolish.com です。
さてさて、前回のつづきで RSGT2019 2日目の参加レポートです。
では、早速、RSGT2019の2日目に僕が参加したセッションのサマリーと、その中で特に、特に「グッときたこと」を中心にレポートしてみます。
スポンサーリンク
Learning to Experiment
セッションのサマリー
- モブプログラミング発祥のHunter Industries社の方によるセッション
- Hunter Industries社が行った実験についてのお話し
- ソフトウェアを見積もるのではなく、純粋なKanbanを実践している
参考URL
公開されたスライドは僕には見つけられなかったので、このセッションの紹介ページのリンクを掲載しておきます。
https://confengine.com/regional-scrum-gathering-tokyo-2019/proposal/8330/learning-to-experiment特にグッときたところ
- 透明性、結果、一貫性があればプラクティスは広がっていく
- 情報を提供していくこと(透明性を確保すること)で相手を変えていける
- 優しさ、気遣い、尊敬を理念にチームを作った
- マネージャーがチームに質問しないということは、心理的安全性が低いかもね
- 数多く実験し、高い目標を設定することでチームは強くなっていく
- みんな、もっと実験をしようよ!
Effective Retrospective / とにかく楽しいふりかえり
セッションのサマリー
- ふりかえりのステップの内「場を設定する」にフォーカスしたお話し
- ふりかえりを楽しいものにするためのやり方の紹介
セッションのスライド
特にグッときたところ
ふりかえりの第一歩は、参加者間の「関係の質」に注目するのがおすすめ。なぜなら関係の質が向上しないと部分最適になりやすいから。とのこと。
これは、グッときますね〜。ほんとこれって感じ。だからいきなりふりかえりを始めちゃうのではなく、アイスブレイクやミニゲーム的なアクティビティを実施して少しでも関係の質を向上する試みを実施してからふりかえりを始めた方がいいですよね。
ま、、、それだけで関係の質が向上するかというと微妙で、常日頃からの意識が必要だとは思いますし、ふりかえりを続けて行くことでこの関係の質が熟成されていくこともあるなーっと思います。
その他の特にグッときたところは下記のような感じ。
- ふりかえりを実験してみる、失敗しても良い、それが普段の業務でもチャレンジしやすい雰囲気につながる
- ふりかえりで「良かったこと」の意見は出づらいもの、日頃から個人で自己承認していくと他己承認もしやすくなる
プロダクトの「負債」を「機能」と呼び直すために – A/Bテストを用いた価値の定量化 –
セッションのサマリー
Quipperという会社さんで、負債的な扱いを受けていた「キャリア決済」機能をA/Bテストを実施することで「価値のある機能」として見直した事例の紹介
セッションのスライド
特にグッときたところ
- 唯一絶対の答えはない、自分たちのバイアスを極力排除するために定量化が役立つ
- シェアも低いし手数料も高いキャリア決済だが、A/Bテストを実施してみたらキャリア決済を外すと利益減という結果となった
- 意思決定を改善するためには定量データを集めることが役に立つ
全部SCRUM! 〜SIerで大切だったもの、サービサーで大切だったもの〜
セッションのサマリー
登壇者の方が経験してきたSIerにおけるスクラムと、サービサーにおけるスクラムの違いについて説明するセッション
セッションのスライド
特にグッときたところ
- SIでは作りたいものが決まっているし、お客さんも新しい価値の創造ということはSIerに求めていないので守りのスクラムになる
- 一方でサービサーの場合は自分たちで決めたから施策がみんなのもになった攻めのスクラム
- SIとサービサーでは「リリース頻度、見積もりに対する考え方など」が異なる
その時サーバントリーダーはどう振る舞うか
セッションのサマリー
前回のRSGTで、ロシェルカップさんのサーバントリーダーのセッションを聞いた登壇者さん(部長)がロシェルカップさんのサポートを受けながら、サーバントリーダーシップを実践した経験を共有するセッション
セッションのスライド
特にグッときたところ
- トラブル解決と社内調整を率先してやった
- 挨拶と雑談は自分からするようにした
- 感謝をちゃんと言葉にして相手に伝えた
- あせらない、実感はある日突然くる
- サーバントリーダーシップを実践することで、安心感を得られたのと、これを続けていく覚悟を持てた
学習する/Unlearnするチームへ – 新卒研修とスクラムとモブプログラミング –
セッションのサマリー
新卒研修を任せられた登壇者さんが、新卒の方のビックリするような「成長の加速度」を目の当たりにし、自分自身の加速度を上げていくためにどのような工夫が出来るのか?ということを共有するセッション
とにかく、心を強くつよく、突き動かされるセッション。聞きながらちょっと涙してしまいました。
セッションのスライド
特にグッときたところ
- 新人研修を受けた3つのチームがそれぞれ、自分たちがどのように考えてどんな活動をしてきたか?を発表してくれるのだが、発表中にも垣間見えるチームワークの良さやキラキラ度合いがとてもまぶしい!
- プログラミング未経験者の新卒の方たちが、数ヶ月間で「超短時間スプリント、ふりかえりなどのプラクティスを使いこなし、動作するソフトウェアを作り、ビジネスメンバーに驚きと感動」を与えたとのこと
- Unlearnとは「学びほぐし」と捉えるのが登壇者さんの好みであり、それに必要なメンタルモデルとしては「とりあえずやってみよう/変えてみよう」だと思うとのこと
- 具体例としては、一旦、モブプログラミングだけをとりあえずやってみる、その結果を踏まえ必要に応じてふりかえりとかのプラクティスを足していくのがいいと思うとのこと
- 成長の加速度を保つためにはUnlearnする必要がある
さいごに…
まだ余韻を感じてる
— stayfoolish.cm (@stayfoolish_com) 2019年1月12日
自分の足りてなさをグリグリと抉られるように感じる場所
新たな気づきと学習意欲を与えてくれる場所
頑張れよお前!と励ましと勇気を貰える場所
なんかほわっとした暖かさを感じられる場所
うし!足りない自分・怠けたい自分に鞭打って僕も成長しくぜ!#RSGT2019
上記のTweetのとおり、自分の足りてなかったところを教えてくれて、成長するための意欲を掻き立ててくれる最高の場のRSGT。
少しでもこの場(RSGT)に恩返しができればという思いで記事にしてみました。
それでは。