ワークショップでコーチングスキルについて学んできた件
2016/05/24
Paolo Perrotta氏の「アジャイルコーチへの道」 というワークショップに参加してきました。
Paolo はアジャイルコーチとして10年以上の経験を持っており、とても日本人的な感覚を持っていて、
とてもとても、好感の持てる方でした。
凄く素敵なワークショップの中で、コーチとしてやっていく為に必要なスキル について教えて(/考えさせて)頂いたので、それをこの記事で整理しておこうと思います。
でわでわ、ワークショップのレポート、いきますよ〜っ!!
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コーチングスキルの全体像
講師である Paolo と参加者全員とで対話をしながら、Paolo が考える「アジャイルコーチとして必要なスキル」を付箋紙に書き、模造紙に貼っていきました。
本当はこの時の成果物の写真を掲載出来れば一番、分かりやすいと思うのですが、僕の成果物では無いので…
やめておきます。
文言だけとなってしまいますが、そこはご容赦ください。
さて、肝心なスキルですが、下記の 6 つです。
- Mentor / Coach
- Teacher
- Facilitator
- ColaborationConductor
- ConflictNavigator
- ProblemSolver
ここで教えて貰ったスキルについて、特に下記の観点でピックアップした 3 つのスキルについて、以降で詳細をご紹介させて頂きますね。
- Paolo が特に時間を書けて話をしてくれたスキル
- 参加者が特に盛り上がった(色々と意見が出た)スキル
Problem Solver
はい、先ず 1 つ目のスキルである「Problem Solover」です。
Paolo は、このスキルを「コーチの ”そば” にあるが、コーチとして必要なスキルの ”外側” にある」というニュアンスで説明をしてくれました。
その代わりに、コーチとして必要なスキルの内側に「Take it to the team というスキルがある」と言っていました。
このテーマでのポイントは、下記のとおりです。
- Paolo: 大切なのは、出来るだけ自分ではなく team に問題を問いてもらうという事です
- 参加者: コーチが、「自分が正しいと思う答えに誘導している/答えを知っているのにわざと質問してる」と team が感じる時が多いんだよねー、でさ、そういうコーチの態度はとても不愉快に感じる
僕も、自分自身がコーチングを受けた経験から、「誘導的な質問」については、優れたコーチがする事では無いと思っています。
とある別の勉強会の場で、講師の講師(複数居る講師の中の講師長のような立場の方)がおっしゃっていたのですが…
「講師が、自分が思うやり方/考えに導こうとするのはやめなさいよ。と(他の講師達に)教えているんです」
「でも、講師たちは、ついつい、それ(自分が思うやり方/考えに導こうとする)をしちゃうんです」
と言われてました、この考え方には僕も強い共感を覚えます。
じゃー、、どうすれば良いのでしょうね…?
難しいですよね、、、
今の僕は「team が問題解決に仮に失敗しちゃったとしても、失敗を小さくしてあげる環境を創ることに注力するのがいいんでない」かなと思います
あ、Paolo も「プロダクトは直せるけど、環境を直すのはとても難しい、特に人間関係は。」 というような事を言っていました。
Colaboration Conductor
さてさて、2 つ目です。
このスキルについて、Paolo は「ツアーコンダクターのように、乗客を乗り物に乗せる」ものだと言ってました。
問題解決に必要な人を集めて、コラボレーションを誘発/指揮する感じの役割で、適切な人を見極めたり、その人の心を動かして仲間にすることが出来るとか、そんな感じのスキルかなと思います。
Conflict Navigator
さ〜〜て、3 つ目ですよ。
僕はスキルの話の中で、この話が一番印象深かったです。
自分が、なんとなく、もやーーっと考えていたことに対して、分かりやすい図やグラフで説明して頂くことで、ぱーーっとクリアになった感じです。
Paolo が紹介してくれた図が 2 つあるので、それを中心にレポートさせて頂きます。
Levels of Conflict
一つ目が、この図 です。
この図は、ご覧のとおり「Conflict には Level があるんだよ」と言うことを表現しています。
一般的には「Level 2 の真ん中より上が Unhealthyで、それより下が Healthy だと言われているようです。
Paolo が教えてくれたポイントとしては…
- コーチは、Level2 の状態を保つように心がけること
- たとえば、特定の人同士が Lv2 より上の状態、つまり、顔も見たくない状態になっている時には、その間を架け橋し、お互いが建設的に意見交換出来るように働きかけること
っという感じです。
Google で「levels of conflict」で検索すると、英語ですが色々なサイトがヒットします。
僕が幾つかのサイトを見てみて、解釈した事は、下記のような感じです。
Lv0 Depression
- 抑圧されていたりして、自由に話せる雰囲気が無い。など team として問題がある可能性がある
Lv1 A Problem to Solve
- 解決すべき問題がある状態: 目標、価値、ニーズ
Lv2 Disagreement(意見の不一致)
- 個性や問題がごちゃごちゃにミックスされ、問題をクリアーに定義しきれない状態
- 不信の始まり
Lv3 Contest
– 競争、win/lose、個人攻撃、派閥の形成: 大きな問題を弯曲させてしまう: 特定の人の顔も見たくない状態
Lv4 Fight/Flight
– 戦い、離脱: 競争や個人攻撃の結果、負けた人がいなくなったり、派閥が固定化された状態
Lv5 Intractable Situation
– 難治状態: 戦争が起こっているような状態
Productivity と Conflict
次に紹介してくれた図は この図 です。
あ、厳密にはこの図と似た図をホワイトボードに書いてくれました。
Paolo がこの図に対して言っていた事で、僕が一番印象に残っているのは 「team として、パフォーマンスを発揮出来る状態(performing)になるには、一度、揉める(conflictする)必要があるんだよ」 という事です。
コーチとして一番重要なスキル
このワークショップをとおして、僕が一番感動し、心に残ったのは、このテーマです。
Paolo もこのテーマについて、喋っている時が一番熱っぽく、魂を込めて喋っていたように感じました。
Mind of manners
感じ良くすること。
ん〜〜〜、大事ですよね、とても。
コーチ対象となる team や、会社に対して「感じよくすること」。
これが無いと、コーチング以前の問題ですよね。
コーチ以外の職種でも、もちろん必要ななスキルだと思うのですが「相手のパフォーマンスを最大化する事をお手伝いする」コーチにとっては、ホント、一番大切なスキルだと。
強く、強く思います。
僕も「感じの良い、最強の team になることを支援できる」ような、
すてきな素敵なコーチになりたいっっ♪
このレポートは、英語が全然ダメダメな僕の解釈なので、Paolo が言いたかった事とは多少のズレがあるかもしれませんm(_ _)m
僕にとっては、とってもとっても高価なワークショップでしたが、それだけの、いえ、それ以上の ”もの” を感じることが出来た、とてもとても、素敵なワークショップでした♪
講師のPaoloや、サポートしてくださった方、参加者の方。
そして、平日の丸々一日を、仕事では無くこのワークショップに参加する事を許可してくれた仕事仲間達。
みなさまに、感謝の気持でイッパイです、ありがとうございましたっ♪